令和8年10月8日・9日の2日間、山形市の「やまぎん県民ホール」で開催された第88回全国都市問題会議に出席しました。
今回のテーマは、
「広域連携による都市圏づくり ~活力ある多極型社会へ向けて~」。
全国の市長や議員、自治体関係者、研究者など約1,900人が集まり、人口減少社会における都市のあり方や、地域の枠を超えた連携について学びました。
初日の講演・報告で、特に印象に残った内容をご紹介します。
■ 地方の活力を守ることが、日本の未来につながる
〈日本総合研究所・藻谷浩介さんの基調講演〉
地方から都市部へ若者が流出し続ければ、地方だけでなく、いずれ都市部の持続可能性にも影響するとのお話がありました。
行政が力を注ぐべき分野として、教育や医療・福祉の重要性にも言及。学校の統廃合についても、地域の将来を見据えて考える必要があるとの指摘がありました。私自身、学校は子どもたちの学びの場であるとともに、地域の活力を支える大切な存在だと改めて感じました。
人口密度を考える際には、山間部を除いた「人が暮らせる土地」に着目するという視点も印象的でした。人口の数だけで地域の可能性を判断せず、企業や都市機能の地方分散を進めることは、防災の面でも重要だと感じました。
■ 広域連携で、暮らしを支える機能を維持する
〈山形市長・佐藤孝弘さんの主報告〉
給食センターの共同運営など、複数の市町が連携することで、効率化と行政サービスの維持を図る取組をご紹介いただきました。
また、地方の活力を高めるために、企業本社の誘致を進める必要があるとのお話にも強く共感しました。
■ 県境を越えた交流が、地域の力を引き出す
〈宮城学院女子大学・宮城大学名誉教授・宮原育子さんの報告〉
宮城と山形をつなぐ「仙山圏交流」について、東日本大震災前後の取組も交えた報告がありました。
県境を越えた生活圏・商圏のつながりに加え、交流を通じて女性の発言や活躍の機会が広がったというお話から、人と人のつながりが持つ力を感じました。
■ 人材育成を土台に、産業と防災の広域連携を進める
〈都城市長・池田宣永さんの報告〉
まず印象に残ったのは、「都城フィロソフィー」を通じた職員の人材育成です。当たり前のことを着実に実践し、市民の幸せと市の発展に貢献する「人間力」を大切にされていました。
都城志布志道路の開通を生かした企業誘致や、志布志港との連携など、互いの強みを生かす取組も紹介されました。
さらに、南海トラフ地震を見据え、内陸部の都市として沿岸地域を支える役割を想定しているとのこと。産業振興と防災の両面から、福山市でも参考にしたい内容でした。ぜひ一度、現地を訪ねて学びたいと思います。
■ 「計画」から「編集」へ。人の活動を起点としたまちづくり
〈東北芸術工科大学教授・馬場正尊さんの報告〉
先に計画をつくって担い手を募るだけでなく、活動する人の企画や挑戦を起点に、まちづくりを組み立てていく。その発想が心に残りました。
旧小学校校舎を活用した「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」では、多様な事業者や市民が集い、新たな活動が生まれています。一つひとつの取組をつなぎ、まち全体の魅力へと広げていく手法に、大きな可能性を感じました。
今回の学びを通じて、人口減少に向き合うには、自治体同士が強みを生かして連携し、地域を支える人を育てることが大切だと改めて実感しました。
福山市と備後圏域の持続的な発展に向けて、学んだことを今後の議会活動や政策提案に生かしてまいります!
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